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小嵐 淳*; 飯田 孝夫*; 安藤 麻里子; 山澤 弘実; 天野 光
Fusion Science and Technology, 41(3), p.464 - 469, 2002/05
環境中に放出されたトリチウムの影響を評価するためのモデル構築の一環として、地表面に近い不飽和土壌中でのHTO輸送モデルの開発と、モデル検証のためのトリチウム水を模擬した重水を用いた土壌カラム実験を行った。モデルには、土壌水分についてRichardsの式とVan Genuchtenタイプの土壌水分特性曲線の組み合わせを用い、HTO輸送については移流拡散方程式を用いた。実験では、重水を添加した水盤上に砂質土壌を均質に詰めた0.5m高のカラムを設置し、一定時間後の土壌中の重水濃度と堆積含水率の分布を測定した。実験で得られた土壌中での重水の拡散係数及び分散係数と、実験で得られた濃度分布とモデル計算結果の比較によるモデル検証結果について議論する。
長尾 誠也; 妹尾 宗明
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.353, 0, p.1093 - 1100, 1995/00
低レベル放射性廃棄物に含まれるは半減期が長く、生体へ濃縮した場合、被曝の影響が考えられるため、長期にわたる環境への影響評価において重要な放射性核種の1つである。本研究では、浅地層において地下水がCの重要な移行経路と考えられるため、地下水の主要無機炭素の重炭素、炭酸に着目し、カラム実験によりこれらの化学形のCの土壌における移行挙動を検討した。その結果、Cはトリチウムに比べて遅延を示し、カラムに流入する溶液のpHが12、10、8の順に遅延が大きくなった。通常の土壌中地下水の典型的なpHは6-8であることから、Cが土壌へ流出した場合、比較的遅延の効果が期待できることが示唆された。